Claude Code Webを250ドル分使ってCLI版と長所・短所を比較してみた
Anthropicが提供する「Claude Code on the web」により、ブラウザやスマホから直接GitHubリポジトリに接続してコーディング作業ができるようになりました。この記事では、Proプランで配布された250ドルを使用し、macOSアプリ開発においてCLI版と比較した結果をお伝えします。
結論として、現時点ではビルド環境の制約やプランモード非対応などの理由からCLI版の利用をおすすめしますが、PCを閉じた状態での作業継続や細かいタスクの並列実行など、ウェブ版ならではの利点も確認できました。
Claude Code on the webとは?
Claude Code on the web(以下、便宜上「ウェブ版」と呼びます)とは、Anthropic が提供する開発者向けのクラウドベースのコーディング支援ツールです。ブラウザ(およびモバイル)上で、GitHub リポジトリに接続して、バグ修正・コード変更・テスト駆動開発などを、ターミナルを開かずに実行できるよう設計されたウェブアプリです。(参考:ウェブ上のClaude Code - Anthropic公式)
ウェブ上でClaudeに改修指示ができるようになったことで、スマホさえあればGitHubリポジトリと接続したアプリの開発ができるようになりました。
現在は研究プレビュー版ですが、先日Proプランのユーザーに無料で配られた250ドル分をほぼ使い切ったので、実際に使ってわかったClaude Code(CLI版)ととの違いをまとめておきます。

前提
利用用途はmacOSアプリの個人開発です。
ウェブ版の短所
研究プレビュー版ということで、どちらかというとCLI版と比較してネガティブに感じる点が多い印象だったので、先に自分が実際に使って感じた短所を紹介しておきます。
macOSアプリのビルドができない
自分の利用用途がmacOSアプリの開発だったのですが、ウェブ版ではmacOSアプリのビルドができませんでした。
そのため、ウェブ版の最も大きい強みだと予想される「どこでも開発できた」という成功体験は得られませんでした。 もちろん作業自体は実行してもらえるのですが、ビルドやテスト、動作確認ができないためスマホだけで開発することはできませんでした。
むしろ、作業内容をローカルでチェックアウト -> ビルド、実行 -> 修正依頼 -> ローカルにプル -> … という作業ルーティンとなるのがかなり面倒でした。
プランモードが使えない
Claude Codeを利用する上で、自分にとって欠かせないのがプランモードです。

プランモードとは、**Claude Code が“読み取り専用でコードベースを分析し、まず計画(プラン)だけを生成するモード”**です。 コードを書き換えず、安全に構造把握・設計・リファクタリング計画などを立てるときに使います。(参考:一般的なワークフロー - Claude Code Docs)
CLI版で開発するときは、実装の前に必ずプランモードでコードの調査と改修計画の立案を実行してもらっているので、ウェブ版でプランモードが使えないのはかなり痛い。もちろん、プロンプトで「調査して計画を立てて」と指示を出したり、CLAUDE.mdにルールを書いておくことはできるのですが、CLI版でShift+Tabでスムーズに切り替える方法に慣れていたので残念なポイントでした。
時々固まってしまう
指示を出しても作業が開発されず、「Clauding…」のようなメッセージで固まるみたいなことが時々あります。 「よくある」は言い過ぎで、「たまに」は控えめ過ぎるくらいの頻度で起こります。
あと、似たような現象で「セッション数の上限に達しました」のようなエラーメッセージが表示されることもあります。 このメッセージが出ても問題なく使用することもできるのですが、同時進行でいくつもセッションを立ち上げると新しいセッションを開始できなくなるので、作業が終わったセッションやCLI版のセッションを切断する必要があります。 (セッションの切断については後述します)
その他
- PRを自動作成できない
- PRはボタンをクリックすれば作れるが、説明は自分で書かないといけない
- CLI版と比べてアホな気がする
- プランモードが使えないためか僕の思い込みなのか分かりませんが、CLI版と比べて視野が狭くてプロジェクトのコンテキストを考慮した改修をしてくれる確率が低い印象だった
- MCPが使えない
- ウェブ版では、serenaのようなMCPツールを接続できない
ウェブ版の長所
PCを閉じても作業を進めてくれる
僕は始業前まで個人PCで開発して、それから会社貸与PCに切り替えて仕事をしているのですが、始業直前まで作業を指示できるのが便利です。 CLI版だとPCがスリープしてしまうと作業が途切れてしまうこともありますが、ウェブ版はPCを閉じてもウェブ上で作業してくれているのでその心配がありません。
「実装計画を立てておいて」と指示しておき、数時間後の昼休みに実装計画を確認してまた指示しておく、みたいなことが可能です。
タスクの並列実行が楽
ウェブ版の画面ではプロンプトを送信すると新たにセッションが追加され、それぞれのセッションが常に一覧表示されているため、タスクを同時進行しやすい印象でした。

CLI版だとターミナル内でいくつものセッションが起動していたりGitワークツリーが必要だったりしますが、その点ウェブ版では手軽に複数のセッションを扱うことができます。
細かいタスクとの相性が良い
並列実行のしやすさとも関係しますが、ウェブ版はどちらかというと大きなタスクを実行するよりも細かいタスクをこなす方が得意な印象です。 大きなタスクを実行するならプランモードやその他のテクニックを使ってステップバイステップに進める必要があるので不向きですが、
- タイポ修正
- 小規模のリファクタリング
- ツールチップの追加など細かな機能追加
などの小さいタスクを投げやすいなと感じました。
ウェブ版とCLI版、どちらがおすすめ?
無料クレジットがなくなった状態でどちらを使うか?ですが、現時点ではCLI版を使い続けるだろうなと思います。 大きな理由は、ウェブ版ではビルドや動作確認ができない点やプランモードが使えない点でCLI版の方が
- スムーズに作業できるから
- クレジットの無駄遣いが少なそうだから
です。
ウェブ版でもXcodeビルド・デバッグ実行ができるようになったり、プランモードができるようになったらCLI版よりも便利そうなので使ってみたいです。